ヘミシンクについて

ヘミシンクとは

ヘミシンク(Hemi-Sync®)は、ロバートA・モンロー(1915〜1995)によって開発され、モンロー研究所によって特許取得されたオーディオ・ガイダンス技術です。モンロー研究所では、長年の研究の結果、特定のサウンド・パターンが、人間の意識をさまざまな状態へと導くことを明らかにしてきました。たとえば、深くリラックスした状態、睡眠誘導、瞑想状態、集中した状態、知覚の拡大した状態などです。
このオーディオ・ガイダンスのプロセスは、何層もの複雑なオーディオ信号を組み合わせることによって共鳴現象を起こし、特殊な脳波を発生させて、意識を特別な状態へと誘導するものです。その結果、左脳と右脳が同調して機能する、脳全体の同期現象が発生します。この状態をヘミシンクと呼びます。ヘミシンクとは、ヘミスフェリック・シンクロナイゼーション(左右半脳の同調)の略であり、モンロー研究所の造語です。
ヘミシンク信号に加えて、ミュージックや音声ガイダンス、あるいはかすかな音響効果などが組み合わされて、その効果はさらに高められます。

脳波地図

ヘミシンクは、医療機関や大学との共同研究によって科学的にも臨床的にも証明され、さらに50年以上にわたる実証的な教育・研究活動を通して洗練されてきました。ヘミシンクに関するモンロー研究所と専門機関との共同研究は現在も続けられ、さまざまな応用技術が開発されてきました。その成果は、数々のヘミシンクCDなどの製品として世に送り出されており、多くの人々に利用されるほか、セラピストや医療機関、教育者などの専門家にも広く活用されています。
また、ヴァージニアのモンロー研究所において実施される滞在型プログラムをはじめ、世界中のヘミシンク・ワークショップにおいて利用されています。日本では、当サイトを運営しているアクアヴィジョン・アカデミーが、ヘミシンクを使ったワークショップやセミナーを開催しています。
ヘミシンクは、長年の研究と実績によって安全性と有効性が証明されています。また、サブリミナル(潜在意識に働きかける)メッセージは使われていません。依存症も副作用もありません。リスナーは、常に自分自身のコントロールを失うことはありません。

モンロー研究所

米国ヴァージニア州のモンロー研究所

米国ヴァージニア州のモンロー研究所は、人間の意識の探究を主要な活動とする、非営利の教育・研究機関であり、意識状態に顕著な影響をもたらすオーディオ・サウンド・パターンの研究活動で国際的に知られています。このオーディオ・ガイダンス技術は特許を取得しており、ヘミシンクとして広く認知されています。モンロー研究所は、独自の教育プログラムと専門機関との共同研究を通して、人間の意識の成長と進化に大きく寄与しています。

ロバートA・モンロー(1915-1995)

モンロー研究所は、ロバートA・モンローによって設立されました。
彼は放送業界の著名なエグゼクティブでしたが、1958年に彼の人生を劇的に変える自然現象を経験しました。体外離脱体験(Out of Body Experience=OBE)です。その後の彼の個人的な体験は、『体外への旅』(1971)、『魂の体外旅行』(1985)、『究極の旅』(1994)として出版されています。
ロバート・モンローは、1950年代後半から研究グループをつくって研究を開始しました。その研究の成果は、人間意識の本質に関する注目すべき発見に繋がりました。そして1975年、3つのヘミシンク特許のうちの最初のものを、彼は獲得しました。
1970年代前半に、初期の研究グループからモンロー研究所が生まれ、ヘミシンク技術を用いて意識の探究を行う学習セミナーを開始しました。これらのセミナーは、アメリカ合衆国のみならず世界中で開催されました。1979年には現在の地、ヴァージニア州のブルーリッジ山脈に、恒久的な研修施設が建設されました。
それ以来、多くの人々がこの地を訪れ、人生を向上させるための滞在型セミナーのプログラムやワークショップに参加してきました。さらに現在では、世界中で多くの人々が、公認のアウトリーチファシリテーターによるワークショップに参加したり、自宅学習用のヘミシンク教材を活用するなど、さまざまな恩恵を受けることができるようになりました。
モンロー研究所では50年以上にわたって心理学、精神医学、医療、生化学、電気工学、物理学、教育学などさまざまな研究機関との学際的な共同研究を行っています。ヘミシンクの技術は、これら専門研究機関とのコラボレーションによって、科学的にも証明され、臨床的にも応用されたテクノロジーとして、多くの称賛を得てきました。さらに、その研究成果は、モンロー研究所の教育プログラムにもフィードバックされ、カリキュラムの強化に役立っています。

ヴァージニア州フェイバーののどかなブルーリッジ山脈の中

モンロー研究所は、ヴァージニア州フェイバーの、のどかなブルーリッジ山脈の中にあります。首都ワシントンから南へ300キロほど、車で約3時間半。見晴らしの良い草原の真ん中に、教育・研究施設が点在しています。まわりはほとんど牧場で、すぐ近くに草を食む牛たちの姿が見えます。朝は凛とした霧に包まれ、夜は満天の星空。桃源郷のような素晴らしい環境です。

ヘミシンクの聴き方と注意事項

・プレーヤー

通常のCDプレーヤーで再生していただいて結構です。ノイズを軽減するためのドルビー(Dolby)や、その他のサウンド効果はオフにしてください。ヘミシンクの効果が低下します。
iPodなどの携帯型音楽プレーヤーにCDから保存して聴く場合、MP3フォーマットを使い192kbps以上のビットレートに設定して保存してください。そうすればヘミシンクの効果を損なうことなく、データを圧縮できます。WAVやAIFF形式ではまったく問題ありません。

・ヘッドフォン

必ずステレオ・ヘッドフォンを通してお聴きください。モノラルだとヘミシンク効果は無くなります。外部の騒音を低減する効果のあるノイズキャンセリング機能を使用することは、まったく問題ありません。

・ボリューム

音声ガイダンスの入っているヘミシンクCDの場合は、ボリュームを少し小さめに設定します。ガイダンスの声が聞き取れる程度の音量です。大きすぎるのは逆効果です。
ヘミシンクの音は意図的にほとんど聞こえないように作られていますので、ヘミシンク音を聴こうとして音量を上げるようなことは避けてください。

・注意事項

車の運転中や、重機の操作中、歩行中、ジョギング中、あるいはスポーツをしながら聴かないでください。注意が散漫になり、事故につながることがあります。
脳波に影響する装置との併用は避けてください。
ヘミシンク製品はほとんどの場合、健康に有益ですが、医療や治療の代替になるものではありません。
気分が悪くなったり、頭痛、めまい、吐き気がするなど、身体的、精神的に不快感を覚えたら、直ちにご使用を中止してください。